1:出題範囲(日本語、数学I、数学II、物理、化学、生物、総合科目)
日本語
- 構成:
- 記述、読解、聴解・聴読解の3領域です。
- 順序と時間:
- 記述(30分間)→ 読解(40分間)→ 聴読解 → 聴解(聴読解と聴解を合わせて約55分間)の順に実施します。
数学I
- 1数と式
- 22次関数
- 3図形と計量
- 4場合の数と確率
- 5整数の性質
- 6図形の性質
数学II
- 1数と式
- 22次関数
- 3図形と計量
- 4場合の数と確率
- 5整数の性質
- 6図形の性質
- 7いろいろな式
- 8図形と方程式
- 9指数関数・対数関数
- 10三角関数
- 11微分・積分の考え
- 12数列
- 13ベクトル
- 14複素数平面
- 15平面上の曲線
- 16極限
- 17微分法
- 18積分法
物理
出題範囲は、日本の高等学校学習指導要領の「物理基礎」及び「物理」の範囲とする。
- ①力学
- 「運動と力」、「エネルギーと運動量」、「さまざまな力と運動」
- ②熱
- 「熱と温度」、「気体の性質」
- ③波
- 「波の性質」、「波の伝わり方とその表し方」、「重ね合わせの原理とホイヘンスの原理」、「光の性質」、「光の伝わり方」、「光の回折と干渉」
- ④電気と磁気
- 「電場」、「電流」、「電流と磁場」、「電磁誘導と電磁波」
- ⑤原子
- 「原子の構造」、「原子核」、「素粒子」
化学
出題範囲は、日本の高等学校学習指導要領の「化学基礎」及び「化学」の範囲とする。
- ①物質の構成
- 「物質の探究」、「物質の構成粒子」、「物質と化学結合」、「物質の量的取扱いと化学式」
- ②物質の状態と変化
- 「物質の変化」、「物質の状態と平衡」、「物質の変化と平衡」
- ③無機化学
- 「典型元素(主要族元素)」、「遷移元素」、「無機物質の工業的製法」、「金属イオンの分離・分析」、「無機物質と人間生活」
- ④有機化学
- 「有機化合物の性質と反応」、「炭化水素」、「官能基をもつ化合物」、「芳香族化合物」、「有機化合物と人間生活」
生物
出題範囲は、日本の高等学校学習指導要領の「生物基礎」及び「生物」の範囲とする。
- ①生命現象と物質
- 「細胞と分子」、「代謝」、「遺伝情報とその発現」
- ②生殖と発生
- 「有性生殖」、「動物の発生」、「植物の発生」
- ③生物の体内環境の維持
- 「体内環境」、「体内環境の維持のしくみ」、「免疫」
- ④生物の環境応答
- 「動物の反応と行動」、「植物の環境応答」
- ⑤生態と環境
- 「個体群と生物群集」、「生態系」
- ⑥生物の進化と系統
- 「生物進化のしくみ」、「生物の系統」
総合科目
政治・経済・社会を中心として地理、歴史の各分野から総合的に出題される。
- 1:政治、経済、社会
- ①現代の社会
- 情報社会、少子高齢社会、多文化理解、生命倫理、社会保障と社会福祉、地域社会の変貌、不平等の是正、食料問題、エネルギー問題、環境問題、持続可能な社会
- ②現代の経済
- 経済体制、市場経済、価格メカニズム、消費者、景気変動、政府の役割と経済政策、労働問 題、経済成長、国民経済、貿易、為替相場、国際収支
- ③現代の政治
- 民主主義の原理、日本国憲法、基本的人権と法の支配、国会、内閣、裁判所、議会制民主主 義、地方自治、選挙と政治参加、新しい人権
- ④現代の国際社会
- 国際関係と国際法、グローバリゼーション、地域統合、国連と国際機構、南北問題、人種・ エスニシティ・民族問題、地球環境問題、国際平和と国際協力、日本の国際貢献
- 2:地理
- 現代世界の特色と諸課題の地理的考察
地球儀と地図、距離と方位、空中写真と衛星画像、標準時と時差、地理情報、気候、地形、 植生、世界の生活・文化・宗教、資源と産業、人口、都市・村落、交通と通信、自然環境と 災害・防災、日本の国土と環境
- 3:歴史
- ①近代の成立と世界の一体化
- 産業革命、アメリカ独立革命、フランス革命、国民国家の形成、帝国主義と植民地化、日本の近代化とアジア
- ②20世紀の世界と日本
- 第一次世界大戦とロシア革命、世界恐慌、第二次世界大戦と冷戦、アジア・アフリカ諸国の独立、日本の戦後史、石油危機、冷戦体制の崩壊
2:点数UPテクニック
- ①日本語を重視しましょう。
- EJUの満点は800点(作文50点を含まない場合)、各科目の点数配分は日本語400点、 数学200点、文系の場合は総合科目200点、理系の場合は物理・化学・生物の2科目を選択して200点。どの専攻を受験しても日本語科目は必須ですので、日本語の勉強を重視しましょう。
- ②易しい問題は確実に点数を取れるようにしましょう。
- EJUの特徴は簡単な問題が大半占めています。解答率が少ない難しい問題は最終的に採点対象にならないことがあります。限られている試験時間の中、たくさんの問題を解かないといけませんので、難しい問題を無理して解くことより、簡単な問題をミスなく確実に点数を取れるようにすることが点数UPの秘訣です。普段の勉強から意識をして、簡単な問題を軽視しないことを心掛けましょう。
- ③「オリジナル問題集」を作り、繰り返し練習しましょう。
- 試験本番までにたくさん模擬試験と過去問題を練習することをお勧めします。練習問題で間違ってしまった問題を書き留めて、自分だけのオリジナルの問題集を作成しましょう。オリジナル問題集を活用して、繰り返し練習することが得点UPするには確実な方法です。
- ④総合科目の勉強法
- 総合科目の出題範囲は「地理」「歴史」「経済」「政治」「現代社会」「国際社会」の6つの分野です。経済と政治についての内容は比較的に多いですが、各科目には関連性がありますので、経済と政治だけを勉強するのではなく、すべての科目をまんべんなく勉強しておくべきです。とはいえ、覚える内容がとても多いので、参考書や過去問題をよく読んで、出題されているポイントをまとめましょう。ポイントをまとめた上で過去問題を繰り返し練習することが高得点獲得への近道です。
3:過去問題のサンプル
試験前は過去問題を利用しての実践的な試験対策をしましょう。書店にはたくさんの日本留学試験用の問題集が販売されています。インターネットからでも購入することができます。日本留学試験過去問題の自己採点結果をもとに、本番の試験に向けて学習ポイントを絞ります。
目標としている点数と過去問題の得点を分析して、得意な科目と苦手な科目を理解して効率よく学習対策をしましょう。自己採点の結果を冷静に受け止めて自分のレベルアップのために、学習ポイントを的確にまとめることをすすめます。
また、日本留学試験の公式ホームページで過去問題のサンプルが出ていますので、確認してみましょう。