七夕たなばたは、7月がつ7日にちの星祭せいさい行事ぎょうじです。昔むかしは星ほしの動うごきもいろいろなことを知しるための重要じゅうような存在そんざいでした。
なかでも、七夕たなばたの織女星しょくじょせいと牽牛星けんぎゅうせいは、古ふるくから農作業のうさぎょうの時期じきを知しらせてくれる大切たいせつな星ほしでした。
この二ふたつの星ほしは天あまの川がわをはさんだ位置いちにあるため、いつの間まにか人ひとになぞらえて一年いちねんに一度いちどだけ会あえる夫婦ふうふの物語ものがたりが作つくられていきました。
短冊たんざくに願ねがい事ごとを書かくようになったのは、江戸時代えどじだい以降いこうとされています。子こどもたちが習字しゅうじの上達じょうたつとして短冊たんざくに書かき笹ささに飾かざりつける習慣しゅうかんが変化へんかし、いろいろな願ねがい事ごとを短冊たんざくに書かく風習ふうしゅうができたと言いわれています。
笹竹ささたけには、風かぜに揺ゆれるサラサラという葉はの音おとで悪わるいものを祓はらってくれる厄除やくよけの力ちからがあると信しんじられていたようです。また、天てんに向むかってまっすぐ伸のびる力強ちからづよさに子こどもたちが健康けんこうに成長せいちょうできるように祈いのりを込こめ、笹竹ささたけが使つかわれるようになったと考かんがえられています。